FERRYさんとの3連戦 その2 建て直しに頼らない建て直し戦

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属州・屋敷戦

 

初手

相手:パス-建て直し-銀貨-銀貨

自分:航海士-銀貨-銀貨-銀貨

 

今日の建て直し戦。

再び後手。相手の開幕パスを見て唸る。もちろん建て直しスタートだろう。建て直し戦で遅れを取ることは本当にキツい。

すると2周目、航海士が底に沈みまさかの4-4。銀貨しか買うものがない。負けを覚悟。その間相手の1回目の建て直しで屋敷→公領に成功。

 

第5Tに航海士含め6金、その航海士で次のターンの6金出る手札を見て考える。これから建て直し戦に参加しても見える未来は「公領が枯れた状態でこちらのデッキには屋敷が残り、相手のデッキにはなし」という状態だろう。ならば金量勝負に持ち込むしかないと思いここから金貨2連続買う。初めて建て直しを買ったのは第8T。この時点で相手は属州0公領2屋敷1。こちらはもちろん屋敷3のみ。

 

建て直しそのものは金量を出さず、また公領を(人によっては屋敷を)買い足していることもあって3~4金で銀貨を買い足し続ける展開になりやすい。6金で建て直しや公領を買うため金貨は入らず、結果生で8金は出ない。遅れている側としては別ルートを狙うしかないので「公領が枯れたあと、相手は買うものがないが、こちらは金貨や属州が買える」という展開に持ち込む狙い。

 

第9Tの表で三度目の屋敷→公領、裏では航海士打っての8金で属州を買う。属州0公領3屋敷0-属州1公領0屋敷3。

 

第10Tは相手のミスか、屋敷がないのに公領宣言して建て直しが空振り。公領を買い、裏ではこのゲーム初めての建て直しを打って屋敷→公領が成功。属州0公領4屋敷0-属州1公領1屋敷2。

 

第11Tは表で公領→属州、裏で8金出て属州購入。金貨が生きた。その次Tでは互いに公領を購入して属州1公領4屋敷0-属州2公領2屋敷2。残り公領1枚。

 

そして第13T、FERRYさんの建て直し2枚打ち。公領→属州を2回成功させて磐石。こちらは航海士で次Tの8金を見て公領購入。これで属州3公領2屋敷0-属州2公領3屋敷2。24点対23点。公領が枯れて属州残り3枚。

 

さてここからそれぞれの立場で、2金で屋敷を買うべきかがいまだにわからない。たとえば第14TでFERRYさんは屋敷が買えるのに買っていない。

建て直し2枚入れている側としては確実に属州宣言で公領に当て、3点獲得とゲーム終了加速を行うために異物を混ぜたくないのだろう。では追う立場のこちらはどうか。いまの状態でもどうせ建て直しは信頼できないので買ってもいいのだけど、8金を出したい人間が異物を混ぜ、金量を下げてもいいのだろうか。3金で買うべきは屋敷でなく銀貨ではないだろうか。わからない。

 

第14Tの裏、第15Tの表でそれぞれ属州を買って残り1枚。1点差でこちらのターン。手札には建て直し+5金。さて宣言はどうすべきか。

 

屋敷宣言なら公領→属州か属州→属州。いずれにせよゲームは終了。前者なら勝ち。後者なら屋敷買って引き分け。

属州宣言なら屋敷→屋敷か公領→属州。前者なら同点になってゲーム続行。後者なら勝ち。

いずれにせよ公領がめくれれば勝ち。ならば屋敷を宣言。

 

結果は属州がめくれて引き分け。

 

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ところで。初手航海士-銀貨は正しかったんだろうか。宰相-銀貨ではなかったか。

 

宰相と航海士はどちらも2金を出し、デッキの弱い部分をスキップするという効果もよく似ている。ではどちらがどんな場合に優っているか。

よく言われるのは打つ回数の点。宰相は打って山札を落とせばその宰相を含めデッキまるごとシャッフルして新たな山札が作られるが、航海士は山札が残り5枚未満であれば打って即山札が作られ、その航海士自体は山札に入らない。宰相の方が多くの回数打てるのだ。

そしてデッキの回転力も異なる。宰相はシャッフルしてデッキの上5枚以内に入りさえすれば毎ターン打てるのに対し、航海士は山札を5枚減らせるのみ。この意味でも打てる回数が減り、結果航海士は回転力で宰相に劣ることになる。

 

一方航海士が優っているのは、次のターンの手札がはっきり見える=落として正解かどうか見て判断できるという点。単に8金あるかどうかだけでなく、このゲームにおける建て直しのようなキーカードを探すのにも向いている。

 

建て直し戦に限って言えば、そもそも建て直し自体に回転力があり、その建て直しを打つ回数を増やすためにも航海士で正解だった。選択は間違っていなかった。

 

間違ってはいなかったが、しかし問題はプレイ中に宰相との比較をせず、手拍子で航海士を買っていることだ。考えた上での正解でない。宰相もアリじゃないかと気付いたのはこれを書いている今この時である。もっと初手は悩むべきだ。