ゴコスト 対ねいぴあさん 第二戦

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植民地・屋敷戦

 

初手

自分:銀貨-収税吏-銀貨-パス

相手:収税吏-銀貨-銀貨-偵察員

 

収税吏は悩ましい。

基本的には弱いカードだと思う。金貸しが銅貨と2枚で3金だとか、男爵が屋敷と2枚で4金だとかの「○○と2枚で△金」という評価をするならば、収税吏は「銅貨と2枚でマイナス1金」だ。使えば確かに相手の手札から1金を捨てさせ、手札を4枚にさせることは出来ても、こちらの手札は3枚になる。アタックカードでありながら、その被害は自分にも向いているかのよう。

次のターンに銀貨を送ることが出来るとは言え、手札5枚に銀貨の2金がプラスされるわけではない。銀貨+4枚ということは、山札の5枚目が銀貨ならば結局同じこと。デッキの回転が遅くなることも痛い。

 

収税吏が活きるのは、銀貨(またはそれ以上)を廃棄し、相手の手札をマイナス2金させたときだろう。たいていの場合民兵や巾着切りよりも痛いアタックになる。

互いに収税吏を打つゲームにおいて、デッキ状態の成長競争は「先に収税吏で銀貨を落とさせた方の勝ち」と言っていいんじゃないだろうか。それくらいマイナス2金は痛い。

 

さてこのゲーム。公領公爵に走るならその銀貨を獲得する手段としても、相手の手札にあることが予想される銀貨を落とさせる手段としても収税吏は有用だ。問題はこれが植民地戦だということだが。

 

植民地戦の公爵は、公領公爵ともう1種の枯れやすいサプライがあるのか、なくとも植民地を買わせなくするほど遅いゲームにすることができるのか、で買うかどうか決めることができる。このゲームではどうか。正直わからなかった。収税吏が相手の手をどの程度遅くさせるのか、また公領と公爵がたっぷり入ったデッキがどのようになるのか、感覚として持っていなかったからだ。

 

開幕は互いに銀貨と収税吏。じゃあ相手も公領公爵なのかな、と思いながら第3Tの手札を見て、そこに収税吏がないことで青ざめる。言うまでもなく収税吏は先打ち有利だからだ。

互いの手札に収税吏があるとき、先に打たれると手札は4枚になり、そこから自分も打つと2枚に。2枚で何が買えるというのか。(一応、後から打つ方は「先に打った相手の手札に何があるか」という情報を持っているという意味では有利になることもある。銅貨を廃棄して銀貨を乗せられたならば、こちらは銀貨を廃棄すれば必ず当たる。ただしその銀貨が手札にあればの話だ。)

 

銀貨を買って手札をめくると、収税吏1銅貨3屋敷1。ここにねいぴあさんの打った収税吏で銅貨を1枚落とされるが、被害はないと言っていい。どうせこのターンは収税吏を打てば2金しか出なかった。2金が1金に落ちてもパスすることに変わりはない。

 

一方こちらの収税吏は相手の手札(銀貨2銅貨1屋敷2)を5金→4金に落としている。5金で何を買うつもりだったかはわからないが(豊穣の角笛かな)、いい働きだ。

 

4ターンを終えて互いにシャッフル。デッキ3周目の収税吏勝負はこちらに軍配が上がった(と言っていい)。先に打ったのはこちら(第5T)。先に銀貨廃棄に成功し、そして先にマイナス2金のアタックを成功させたのだ(4金→2金)。一方ねいぴあさんの第7Tの収税吏は銀貨を廃棄するもののこちらの手札に銀貨はなく(収税吏1金貨1銅貨2屋敷1)、無害となる。

その返し、相手の手札に金貨があることを見た上で収税吏で金貨→白金貨を成功させ、相手の手札の金貨を落とす。これ以上ない展開だ。

 

振り返って見てみれば、第7Tにねいぴあさんは収税吏で銀貨を廃棄し、こちらが銀貨を持っていないことを示すために手札を公開、そこに収税吏と金貨があり、銀貨がないことを見たならば、山札の上に金貨を積むことをやめ、銀貨を積むという選択肢もあったのではないだろうか。結果論ではあるがねいぴあさんは次のターンで金貨を落とされ、偵察員と願いの井戸で5金を出している。もし金貨を積まずに銀貨を積んでいたら(偵察員で戻すカードの順序を調整することで)6~7金を出せた。ここで金貨を買うことも出来たのだ。

 

その後は公領を買い始めるが、ねいぴあさんは公領を追ってこず、偵察員と願いの井戸を買い集めるのに時間をかけていた。確かにこの2枚のアクションはコンボになり得るが、偵察員で公開した4枚に緑がない場合、その後願いの井戸が当たるとしても結局手札が5枚に戻るだけ。それほど強いとは思えない。それよりは銀貨がたくさんあった方が公領公爵のためにはいいのではないだろうか。

 

結果公領を7枚確保。以降は公爵が5金で7点のカードになるため盤石に。公爵をカットしようにも5金1点のカードなど買いたくもないだろう。それでも3枚ほどカットされ、こちらは公領7公爵5で56点に。

 

途中気まぐれに入れた薬草商の働きもまた素晴らしかった。ゲーム中4回打ったうち、金貨1回白金貨2回を山札の上に戻すことに成功したのだ。

 

 

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それでも10点差。それほど差はなかった。